こんにちは!『学び処ひなぎく』の大田です。
今日は表現技法について。
ちょうど授業がこのあたりかと。
ニュースでも取り上げられていましたが、小学二年生の『ドラゴンのゆめ』という詩。
素晴らしいですね。
次女8歳作の詩「ドラゴンのゆめ」。
— 豪腕はりー (@gouwanharry) February 2, 2021
洒落にならないくらいの傑作なので、どうか多くの方々に見て欲しい pic.twitter.com/FyjyNrLRf2
夢でドラゴンになったからそのまま書いた、ということでした。しかしながらその技術に感服です。
『メラメラ メラメラ』という繰り返しの反復法
燃え盛る町の様子を強調していますね。
『もえる家』は「家」という名詞(体言)で終わる体言止め
家は人間の住む生活に欠かせない場所であり、そこが燃えていることを強調しつつ悲壮感が漂います。
『もっと食べたいな 人間を』の部分では「人間をもっと食べたいな」という文節の入れかえで見事な倒置法
ドラゴンの無垢な気持ちを前面に押し出し、ドラゴンにとってはただ生きるための娯楽でしかないことが伝わります。また『人間を』としたことで、人間目線の絶望感と呆気なさ、どうすることもできない無力感を読み手に与えることができます。
控えめに言って中原中也かな???
ご本人はゲーム制作の仕事に就きたいそうで、是非ともその表現力を活かして素敵な作品を世に送り出してほしいと思います。
さて、では以上を踏まえて問題です。
次の文で使われている表現技法を答えなさい。
もう一度、遠くへ行け遠くへ行けと、僕のなかで誰かが歌う。
どうしようもないほど熱烈に。
いつだって目を腫らした君が二度と悲しまないように笑える、そんなヒーローになるための歌。
米津玄師の『ピースサイン』より。
答え
『遠くへ行け遠くへ行け』の反復
『ヒーローになるための歌』の『歌』で体言止め
ちなみに「~のように」の比喩表現ですが、『悲しまないように』は別のものに例えているわけではないのでここでは当てはまりません。
もうじき学年末試験です。
しっかり頭にいれてテストに挑みましょう!
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