日本のファンタジーゲームはさせるべき

もうすぐ今年も終了ですね。
師匠も走るほど忙しいとはよくいったものです。
さて、もうすぐ受験を控え古典ができないと嘆いている生徒も多いかと思います。

高校生の共通問題で古典の読解をしていて感じたこと

妖怪が出ると理解できなくなる!


これ、英語でもあるそうで
大手指導塾の英語担当の先生が
「単語は理解できるのに宇宙系の話になるととたんに読めなくなる」 
とおっしゃっていました。

普段触れない分野だと専門用語からその言葉がどのようなものか想像を働かせる時間がとられます。次の説明につながるように頭の中で組み立てなければならないからです。

例えば「土蜘蛛」という言葉。
オタク界隈では当たり前のように存在は知られていますが歴史物の小説や漫画、ゲームに触れていない生徒は自分の知っている蜘蛛を想像してしまいます。

なので

「土蜘蛛に首を噛まれた男は呻き声をあげていた。(中略)土蜘蛛から助けてくれたあなたは恩人だと、男は言った。」

の文が

「5センチくらいのクモに首を噛まれた男が呻き声をあげていた。(中略)クモから助けてもらった男は恩人だと言ってきた。」
推測:男はクモが苦手。

になるのです。正しくは

「3メートルほどの大きなクモの化け物に首を噛まれた男は呻き声をあげていた。(中略)助けてくれたあなたは恩人だと男は言った。」
推測:土蜘蛛に襲われた男は命の危機から助けてくれたことに心から感謝している。

こうなります。
さらに土蜘蛛は人に化けて騙すという妖怪の特質も披露するので生徒はお手上げ状態に。

ここで差がでてしまうのです。

これでゲームや漫画で見たことがあるなら「土蜘蛛」というワードだけで「でかいクモの化け物」をすぐイメージすることができます。
そのまま内容理解へとスムーズに進めるので、是非とも日本古来のファンタジーには触れておくとよいでしょう!

ただ、メディアに触れる時間はきちんと守って楽しく学びましょう!

学び処ひなぎく

山口県熊毛郡平生町にある国語特化型個別指導塾

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